読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ダンディなイケメンに電車で痴漢された話。

 

 

ヤーマンヤーマン。どうもどうも。

スグルでしゃ。

 

ピッチピチのプリップリンの20歳のころ、甘酸っぱいメモリーがあるのでそれを記したいと思います。

 

なんか思い出してたら笑えてきて、折角なんで文にしちゃおうと。

 

 

時は平成!

当時、LOMEO PARADISOというメインは福島のエンターテイメント集団の立ち上げ第一期生として活動していたわけなんだけど、それの飲み会ちょいパフォーマンス的な感じで新宿のコアな店にいたわけだ。

 

飲んでちょこっとパフォーマンスして、その帰り。

 

新宿からの山の手線での車内でコトは起きた。

 

 

その日は雨がちょちょぎれだったので、誰かの傘が当たってると思ったんだ。

 

でも、なんか上手い。

 

匠の技がそこにはあった。

スルスル、優しく赤子の頬を撫でるかのように、ぼくの柔らかいヒップを愛でる。

 

 

「こ・・これは・・!!」

 

どなたかの指がぼくの尻渓谷で迷子になっていた。

 

優しく聖なる洞穴へといざないたいところだったが、いかんせんぼくはその前に相手を確認したかった。

 

時折みせる、撫でからの揉むというヤラシイギャップに耐えながらも、ぼくは横を見た。

 

 

ダンディな30代後半くらいのイケメンがいた。

 

 

ぶっちゃけ最初、ぼくを女と間違えてるのかと思っていた。

ぼくは割と細身だし、その時はスキニーに近いくらい細いデニムを穿いていたし、何よりサラッサラのロン毛だった。

でもバチッと結んでいたし、全く手をつけていない眉毛、剃り忘れた無精髭、指の太さとか全体的な雰囲気でどう見ても男だとわかるハズだ。

 

てかオジさまはほぼ真横に居た。

 

てか車内はガラ空きに等しかった。

 

それなのにぼくの真横。

 

「いや、おれ男だよ・・??」

っていうアピールガン見をしても、あごに手を当てて、

 

 

「おっかしいなぁ・・おっかしいなぁ・・」

 

って表情してごまかしてる。

 

なにがおかしいんだ。

なんもおかしくねぇ。おれが聞きたいわ。

 

 

おれは今ケツさわられてんだ。

 

身なりはめちゃくちゃ清潔で、髪もスーツもバチッと決まってて、何回も「この方が・・?」って疑問に思った。

 

ガン見してるときも、オジさまの優しさは止まらない。

ぼくのケツ相当気に入ってるみたいだ。

 

たっぷり堪能させてあげて、乗り換えのお時間がきた。

 

ぼくはそこでオジさまに愛コンタクトで別れを告げた。

 

 

そしたらついてきた。

 

ぶっちゃけちょっとめんどくさくなってきたので、早歩きでだいぶ前の方まで歩いて乗車すると、

 

 

ドア閉まるギリギリで乗車してきた。

 

 

うっそや〜〜ん。

完全にぼくにメロメロじゃないですか。

そのとき、このまま飲み行ったりしたら面白いんじゃないかな?って思ったけど、さすがに身の危険もあるし笑えないやつだったらめんどくさいのでやめたんだ。

 

 

今度は若干混んでいた車内、ぼくは手すりを掴んで立っていた。

漆黒の夜空に、欠けた月が浮いていた。

 

なんの求愛サインかわからないが、ぼくと同じ手すりをわざわざ掴んでいるゲイ旦那。

 

 

掴んでいる手がスル〜っとゆっくり下りてきて、

 

 

ぼくの掴んでいる手の上にストンと力なく落ちた。

 

翼の折れた天使の最期を見た気分だった。

 

一本の手すりを、お互いの手がゼロ距離で掴んでいる感じ。

コブシとコブシがごっつんこしてる感じ。

 

イケメンだけど唯一身長が低かったゲイ旦那だったが、彼の手は数多の漢たちを男のコに仕立てたような柔らかい手をしていた。

 

運命と乗り換えによって導かれた手と手を重ね合わせながら、ゆっくり味わうようにフィーリングを確かめているゲイ旦那。

 

ぼくはここでやっとちょっと怖くなってきた。

怖くなってきたというか、ちょっとめんどくさくなってきた。

 

全く関係のない駅で降りてみた。

もちろん旦那も降りてきた。

 

 

グルっと駅の中を周って、また電車に乗った。

もちろん旦那も乗ってきた。

 

ニコイチ。

 

mixiの紹介文だったら間違いなく「彼氏想いのイケメン。」ってみんな書いてたと思う。マイミクヨロミク。

 

夜もより深まってきたころ、ぼくの最寄りの駅が近付いてきた。

 

もうさすがにめんどくさくなってきたので、一回下りてグルっと駅を回ってまた電車を待つ列に戻った。

 

やっぱり横にいた。

 

やってきた電車のドアが開き、ドア横で降りているひとを待って、さらにもう誰も降りてないのに携帯をいじってるふりして待った。

 

そうしたら旦那が周りから変に思われるって悟ったのか、先に乗った。

 

がら空きの車内でぼくにビタ付きの方が変だと思うけどね。

 

無惨にもそのまま電車のドアは閉まった。

 

 

無慈悲な乗り物と愛したケツに裏切られた旦那の表情は、とても寂しそうだった。