人生で一回は島暮らしを経験した方がいいと思う。
どうも。小笠原出戻りのスグル(@soogle01)です。
11月に一回引き上げて、先日見事に舞い戻ってきました。
小笠原諸島父島。
世界自然遺産にも認定されたこの島には、素敵なことがたくさん。
この間、バイクでぷら〜っと島の広場に行ったとき、穏やかな風が吹いていて、時刻はサンセット。空も染まりはじめていた。
いつものやつらが缶ビール片手にお話していて、楽器鳴らしてるやつもいて、ぼくを見て「うぇ〜いおかえり」みたいな感じで、
あぁ、これだ。
って思った。
この広々とのほほんとした感じは、なかなか無いと思う。
近くに家があるわけでもないからそこそこうるさくしても大丈夫だし、「今日集まろう」って声かけしてないのに自然と集まってくる感じ。
このナチュラルさ、それでいて自然の近さがいい。
昼から集まって飲んでるときは、暑くなったらすぐ海飛び込んで、だれかがSUP(スタンドアップパドルボード)持ってきたらそれで遊ぶし、「今日BBQだな」「おっけい」みたいな感じでサクッとはじめるし、うん。
半袖半パン、そしてビーサンな感じ。
男の長髪率の高さが素敵だし、ぼくなんかもはやドレッドだ。
22歳でドレッドのやつって日本に何人いるんだろう。笑
なぜぼくはアイランドライフをおすすめするのか。
それは「自然」「狭さ」「不便」を知って欲しいからじゃないかなと思う。
>自然
海、山、空の近さは素晴らしい。
イルカもよく見るし、クジラもたまに。結構迫力スゴい。
ウミガメも産卵しに砂浜へあがってくる。
うねりが入ればサーフボード持ってポイントへGo。
山を登って見るサンセットの壮大さは、まさに息をのむ。
光の道筋が、なんだか導かれてる感じ。
>狭さ
そして、何より「狭さ」。
沖縄本島くらいの広さだったらもはや島っぽくないけど、ぼくの住む父島は人口約2000人。
島も小さい。
バイクがあれば簡単に島を回れちゃう。
職場も近いし、トモダチの家も近い。集まろうとすればすぐ集まれる。
波乗りなんかもそうだけど、レスポンスが早いのがいい。
「◯△に良い波割れてたよ!」と聞けば、仕事帰りにサクッと波乗りへ行ける。
このレスポンスの早さは、狭さゆえ。
狭いゆえに、人間関係も狭い。
ここ、みんなが苦労するところ。
苦手なひととも顔をよく合わせるし、逃げ場もない。
上司にお疲れさまですと言い退勤しても、10分後にスーパーでまた「あ、お疲れさまでーす」と言うことなんてよくあること。
人間関係の狭さで苦労する分、学ぶことも非常に多い。
人間関係には程よい距離が必要だとか、同じ狭い島で暮らすぶん、上手くやっていく術を身につけていったりとか。
狭いぶん、仲良くなれるひととは非常に仲良くなれたりもするけどね。
波乗りで海に入るときには、ぼくは必ず先に入ってるひとにまずは挨拶をする。
この挨拶も、「波をシェアする」というサーフィンには必要なことだと思う。
>不便
コンビニはもちろん、チェーン店もないし、17時以降にお金を下ろせるとこもない。
美味い豚骨らーめん食いたくてもないし、マックの味思い出しちゃったら最後だ。
ケンタッキーとか、ヤバい。
知り合いのいないドトールかなんかでコーヒーでものみたいところだけど、残念ながら。といった感じ。
この不便さがいい。
小笠原諸島父島は、特殊な環境で、来島手段は船しかない。しかも6日に一度しか便がないし、片道25時間半という、もはや日本なんですかみたいな。
牛乳とか豆腐なんかはすぐ売り切れちゃう。
超絶不便。
この不便さに馴れると、内地の便利なこと便利なこと。
「足るを知る」って、現代人にはとても大切なことですよ。
欲しくもない服を次から次へと買って、価値もわからないのにブランド品買って、自分に足して足して足して・・
引くことの美を知ることは、とても有意義。
島暮らしは、ぼくにそういった学びもくれた。
まったくの異境で生活を営むことは、人生に深いインパクトを与えてくれる。
だからこそ人生で一回はアイランドライフをしてみたほうがいい。